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3.算定の概要

サプライチェーン全体で環境負荷を定量的に把握し評価するためには、自社が他の事業者と連携することにより、サプライチェーンの各段階における実際の環境負荷データを収集し、積み上げて算定することが望まれます。しかしながら、現実的には環境負荷データの取得は容易とはいえません。
ここでは、企業担当者が比較的把握しやすいデータから、事業活動の環境負荷を定量化する考え方を取りまとめており、
本ツールではライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment; LCA )による産業連関分析を用いて環境負荷を算定しています。算定の流れは下記のとおり。

【簡易評価手引きの概要】

①目的:事業活動における環境負荷のホットスポット分析を行う。
②算定項目:GHG排出量、水消費量、土地利用面積
③対象範囲:事業活動全体、特定の製品・事業活動など、各社ごとに設定する。

算定の対象範囲

算定の対象範囲

④環境負荷の算定:算定の対象範囲に応じて、原材料調達に要する費用や事業拠点で使用するエネルギー・水の使用量など、必要な活動量データを収集し、産業連関分析を活用して環境負荷を算定する。LIME手法により金額換算を行うことで、算定項目ごとの比較が可能である。

 
 
 

LCA とは

ライフサイクルアセスメント(Life-cycle Assessment)
原材料の調達から製造,使用及び使用後の処理,リサイクル及び最終処分に至るまでの製品のライフサイクル全体を通じた環境影響、およびその評価のこと。

 

産業連関分析とは

産業連関表を用いて、部門間の金額ベースのやりとりから特定製品に関わる環境負荷を算定する分析方法。統計的な分析であるため、製品の平均的な評価しかできないが、実データの収集による分析(積み上げ)よりも容易に実施が可能。